泉質・含有成分による分類
含有成分による分類は、昭和54年の改定され、泉質は9種類となりましたが、一般的には旧分類の11種類で分けているところが多いようです。
温泉に含まれる成分により、色々な病気に治療効果を与えることになります。温泉が全てその病気に効果があるとは限りません。逆効果となる場合もあります。
したがって、泉質を良く知り、自分の病気に適応するかをしっかり見極めましょう。
単純泉(単純温泉)
含まれる成分が単純だからではありません。その成分が薄いので単純といわれます。
例えば食塩泉と同じ成分でも、含有量が少なければ単純泉となります。
成分が希薄ですので、身体に与える影響はあまりなく、利用範囲は広い温泉です。
即効性はありませんが、神経痛、脳卒中後遺症、骨折、外傷の病後の回復に効果があるでしょう。 だいたいが低温泉のため、飲用しても胃に負担は少なく、利尿作用もあり、軽度の胃腸炎にも効果があります。 入浴間も軟らかです。
食塩泉(ナトリウム・塩化物泉)
口に含むと海水に似て塩辛く、食塩を含む温泉で「熱の湯」ともいわれます。
これは入浴後の皮膚に食塩が残り汗を蒸発させ体がいつまで暖まるからです。
温泉1キロにつき塩分15グラム以上含むものは強食塩泉。5グラム未満は弱食塩泉といいます。
温度が低く濃度が濃いものは、水成岩地質から湧くものです。濃度が濃く温度が高いものは、火山性で地中深くから湧いています。 弱食塩泉は緩和性で高年者向きで、病後の回復や慢性リューマチ,手足のひえ、打ち身や捻挫に効果があります。女性の不妊症や性器疾患にも良いとされます。 飲泉は胃液の分泌を促し、胃腸病に効きますが、高血圧、腎臓病、心臓病は避けたほうがよいでしょう。
重曹泉(ナトリウム炭酸水素塩泉)
重曹が主体温泉で、アルカリ泉ともいわれます。
美人の湯はこの重曹泉で、浴後肌がなめらかになって、脂肪や分泌物を落とす効果があります。
効能は皮膚病や火傷、切り傷に効きます。飲用することで胃酸を中和し、胃の運動を活発にします。 慢性胃炎や胆石症、慢性胆のう炎、薬物中毒、糖尿病、痛風、尿酸欠席にも効果があるといわれます。 吸入することでのどの炎症、慢性気管支炎にも良いでしょう。
炭酸泉(二酸化炭素泉)
炭酸ガスが溶け込んでいる泉水で、冷泉が多く末期的火山地帯に多いため、日本には数が少ない温泉です。
炭酸ガスの細かい泡が皮膚に刺激を与えます。これにより毛細血管は拡張し、心臓に負担をかけないで血行を良くすることから、高血圧、心臓病に効くといわれます。 炭酸ガスですので、温泉を原料にサイダーを作っていた温泉地もありました。
飲用することで胃腸粘膜の働きを良くし、食欲増進、利尿作用の効果もあって便秘解消になります。 石鹸も使えます。
硫酸塩泉(苦味泉)
芒硝泉、石膏泉、正苦味泉の3種類に分けられます。
海外では飲用に用いられ、日本ではキズなどに効くとして、浴用に用いられます。
芒硝泉はナトリウム硫酸塩泉といわれ、動脈硬化、高血圧、外傷、慢性関節炎などに効き、飲用により胆汁分泌を促し、腸の運動が盛んになり、肝臓病、糖尿病、痛風、便秘、肥満症に効果があります。
石膏泉はカルシウム硫酸塩泉といわれ、鎮静効果があり高血圧、リューマチ、動脈硬化、脳卒中、打ち身、切り傷、痔ろう、捻挫、慢性湿疹、にきび、飲用で蕁麻疹に効果があるといわれます。
正苦味泉はマグネシウム硫酸塩泉といわれ、脳卒中の湯と知られ、後遺症の改善、高血圧症、動脈硬化の予防に効果があります。
鉄泉
鉄分を含む温泉で、炭酸鉄泉と緑ばん泉の二つあります。
炭酸鉄泉は重炭酸第一鉄、緑ばん泉は硫酸鉄が主体となっています。
赤茶色に濁っているのは酸化したものです。酸化したものは効力が減少しています。
鉄分を含みますので、貧血に効果があり、飲泉すれば体の中から吸収されます。できれば変色していない無色のものが効果が大きいようです。
良く暖まる温泉で、更年期障害、リューマチ性疾患、子宮発達不全、慢性湿疹などにも効果があります。
硫黄泉
卵が腐ったような臭いが難点ですが、効果が多角的な温泉です。
泉源では澄んでいても、やがて黄色化や黒く変色してきます。
効能は多様で、毛細血管を拡張させたり、心臓の冠動脈、脳動脈を広げる効果があり、動脈硬化、しもやけなどに効果があります。 硫化水素ガスはタンのキレを良くします。
硫黄は解毒作用が強く、慢性の皮膚病、関節疾患、リューマチ症に効果があります。
しかし、湯あたりを起こしたり、皮膚の弱い人は皮膚炎になるなど注意が必要です。
中高年の方は特に過剰な使用は避け、上手く利用することです。
重炭酸土類泉(カルシウム・マグネシウム炭酸水素塩泉)
鎮静作用のあるカルシウムイオン、マグネシウムイオンなど土類イオンを含む無色透明の温泉です。
アレルギー性疾患、リューマチ性疾患、慢性の皮膚病、蕁麻疹に効きます。
飲用では利尿効果が高く、痛風、尿酸結石、膀胱炎、糖尿病などと、胃酸を中和させたり、腸の運動を鎮めたりする効果があるといわれます。
明ばん泉(アルミニウム硫酸塩泉)
陽イオンのアルミニウムイオン、陰イオンの硫酸イオンを主成分とする温泉です。
昔から目の湯とも言われ、眼病に用いられました。結膜炎には効果があります。
皮膚や粘膜を引き締める作用がありますので、慢性皮膚疾患、水虫、じんま疹、多汗症などに利用されるのが一般的です。
酸性泉
硫酸、塩酸、ホウ酸など多量に含む温泉で、酸が強くにおいも強いことが特徴です。
湯あたりが強いため、肌の弱い人は逆効果になることが多かった温泉ですが、浴法が改善されたことで湯ただれも少なくなりました。
代表的なものが群馬・草津温泉です。 殺菌力が強く水虫、疥癬、湿疹などに効果があります。
とにかく刺激が強いので、病弱の方、高齢者、肌の弱い人は避けたほうがよいようです。
川湯、登別、酸ヶ湯、玉川、鳴子、仙石原、雲仙などが代表的です。
放射能泉
ラジウム泉ともいいます。放射能泉の主体は日本の場合、ラドンです。
放射能泉ということで原子力と関連がありそうですが、全く心配はありません。
効果的な利用は吸入によるもので、尿路疾患、痛風、糖尿病によく効きます。
浴用ではリューマチ、神経痛、腎機能改善が期待されます。
過度の入浴は湯あたりを起こす可能性がありますので注意が必要です。
あなたに合った温泉探し
神経痛・リューマチ・痛風に効く温泉
温泉の効用書を見るとたいてい神経痛などが書いてあります。
胃腸病に効く温泉
胃腸病とは食道、胃、小腸、大腸を経て肛門にいたるまでの不快な症状。
肝臓・胆嚢に効く温泉
肝臓の疾患について、温泉療法で効果が認められるのはごく一部です。
糖尿病・肥満に効く温泉
温泉は肥満解消や飲泉は糖尿病に効果が認められています。
高血圧・動脈硬化症に効く温泉
原則泉温が低いところを選び、最低2週間湯治期間が理想です。
呼吸器病に効く温泉
呼吸器疾患で温泉療法が応用されるのはごく一部の症状です。
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婦人病・不妊症・更年期障害に効く温泉
女性特有のいわゆる婦人病といわれるものに効く温泉です。
皮膚病に効く温泉
かゆみを伴う、伝染性、寄生性の疾患に温泉は良く効きます。
創傷・打撲・やけどに効く温泉
創傷も打撲も温泉は効果があります。「きずの湯」は各地にあります
貧血に効く温泉
温泉では鉄泉の飲泉が有効です。のみやすいという特徴もあります。
痔に効く温泉
痔の治療の診断で症状を見極めた上で温泉療法を行います。
心臓病に効くに効く温泉
心臓病のための温泉療法は医師の指導を受けるのが基本です。
神経症に効く温泉
転地効果と温泉治療も症状が軽い場合効果が大きい。
疲労回復・ストレスに効く温泉
放置すると病気になる可能性がある場合効果があります。
美容に効く温泉
どの温泉も心身を清める大きな美容効果があります。
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